わたしは月を見ていると、亡くなった人々のなつかしい面影が心に浮かんできます。
世界中の古代人たちは、死者の魂は月に行くものだと信じました。 規則的に満ち欠けを繰り返す月は、人間の「死と再生」のシンボルだったのです。
さて、アメリカのグリーフ・カウンセラーのE・A・グロルマンは、次のように述べています。
親を亡くした人は、過去を失う。 配偶者を亡くした人は、現在を失う。
子を亡くした人は、未来を失う。 恋人・友人・知人を亡くした人は、自分の一部を失う。
配偶者を亡くした人は、立ち直るのに3年はかかると言われています。幼い子どもを亡くした人は10年かかるとされています。
わたくしは日々、涙を流して悲しむご遺族の姿を見るたびに「なんとか、この方々の心を少しでも癒すことはできないか」と思ってきました。 グリーフケア・サポートをスタートさせることは、じつに20年来の悲願でした。
それぞれ大切なものを失い、悲しみの極限で苦しむ方の心が少しでも軽くなるようお手伝いをすることが、わが社の使命だと考えています。
「亡き人の面影浮かぶ月あかり 集ひて語る心の絆」
株式会社サンレー 代表取締役 佐久間 庸和